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天使になった実君。

  • 弟とおどけて・・。
    長男、実は2005年2月10日に生まれて、8月21日に突然に世を去りました・・。 何もできないパパでしたが愛と笑顔をふりまいてくれました。 感謝を込めて綴りたいと思います。

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2008年12月 8日 (月)

父ヒデオ①。時代に翻弄された人生・・満州へ

父というと私と母に重荷で逃げ道をも塞いだ恨みが根強く残り、良いイメージは薄いのが息子としての偽ざる気持ちですが、今日は開戦の日。戦争という自分ではどうしようもない不幸な時代を生きた父・・。そんな父の時代を綴りたくなり書いてみました。

父ヒデオは昭和3年4月8日のお釈迦様の誕生日と同じ日に東京は品川で6人兄弟の二男で姉と兄、弟と2人の妹[一人は幼くして病死]として生まれ育ちました。父にとり、可愛がっていた妹の死は衝撃で、葬儀の日に妹の同級生の弔問の時に厳しかった父親〔私の祖父〕の泣くのを初めて見たと話していました。私が長男を亡くした時、その話を思い出し弟を亡くした娘2人がどれ程の衝撃を受けたかと思ったものです。

父は最初は航空兵になりたくて予科練の試験を受け落ちたので、動物が好きで親友のN氏と[狭い日本でなく広い大陸で牧場をやろう。]と志を立てて15歳の時に[少年義勇軍]として満州(現在の中国東北部)へ渡るべく志願して茨城県は内原の訓練所で訓練を受けた後に渡海して彼の地に渡ったのでした。彼の地は自然環境が厳しく、凍傷で耳が壊死しそうになったのを親友のN氏の看病で免れたとか。確かに父の耳は飲んでもないのに赤らんでいました。

夜間に歩哨として警備に当たっている時暗闇から狼の群れが寄ってきて怖かったとか、隣の集落が馬賊(馬に乗った武装強盗団)に襲われて全滅したとか、死んだ仲間を荼毘に付す役目もしたとか聞いたものです。そして日本は戦争に破れ、父達は侵攻してきたソ連[ロシア]軍から開拓団と共に逃避行を余儀なくされます。以前テレビ化もされた山崎豊子さん原作の〔大地の子〕にも大変な様子が描かれています。年寄りは逃げるのに足手まといになるので毒入りの饅頭を食べさせたそうですが父はどうしてもその役目はできなかったそうです・・・。私はそれを聞いて安心したものです・・。毒饅頭を配った仲間は帰国後に罪の意識に苛まれ精神的に病んだ人も結構いるそうです。

目の前で仲間が同胞が銃弾に倒れるのも見たと・・夜間に逃げるそうですが頭の上を銃弾がオレンジ色の火の玉となって飛び交っていたのは怖かったそうです。また子供を泣く泣く置き去りにする姿も見たそうです。私が高校生くらいの頃〔中国残留孤児〕が来日すると[○○のおじさんに似てルナー・・。あそこには男の子がいたから・・。]と画面を見つめてつぶやいてりした事もありました。

その後父は命がけの逃避行の後に暫くは中国軍の下で働き、朝鮮半島までたどり着き、そこで親友のN君とはぐれたそうです。2人は[生きて帰国できたら鎌倉の八幡宮で会おう]と約束していたそうです。そして父は引き上げ船で京都は舞鶴港へ帰国したのでした。父、母、兄弟は生きているのか・・・・不安の中での帰国だったと話してました。父は検疫所で蚤の駆除のDDTの粉を体中にかけられるのが嫌だったそうです。父は肉親の安否を求めて一年間有効のフリーパスの切符を手に列車に乗ったのでした。

Img 写真は父が満州へ渡る訓練所に入る為に両親と兄弟に送られる際の写真です。兄は出征していてこの場にはいないとの事でした。帽子を被り手袋姿の少年が父で、私の祖母である父の母は何処かの影で泣いていて写ってないそうです。国が愚かな道を歩み、少年まで国策で駆りだした思うと悲しくなります。

Img_0001 こちらの写真は父が訓練した茨城県の内原訓練所の様子で、絵葉書が残ってました。

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